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昭和のかほり、登茂惠(ともえ)
ある日、ある友達からメールがきました。
「新橋で行きたいお店があるから一緒に行かない?貴女がいつも言ってる大露路にも一度行きたいと思っているし、どーせだったら新橋めぐりで」

うむ、それはいい考え(笑)。
私も友達に大露路を紹介したかったし(自分のもんではないけどw)、友達が言ってるお店も色々と調べたら行ってみたくなったし。まさに一石二鳥かと。
ということで行ってきたのはこちら。
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「登茂惠」です。え?和風レストラン、なんですか?




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場所は、新橋といってもかなり虎ノ門寄りの日本酒造会館の地下。日本酒造会館の1Fには色々な地方の日本酒がずらりと揃えて販売しており、このお店に行く前にも少し寄っていきました。
それにしても、見るからにレトロな感じ。てか、昭和のにほいがプンプン♪

お店は午後5時〜9時までと営業時間が短く閉店時間も早いので、大露路と両方行くにしても、だったら先にこのお店がいいだろうということで先にこちらに、しかも開店と同時に行くことにしたのですが・・・


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入ってみると、何故かリーマンの団体様がすでに盛り上がっている様子。どうみても少なくとも1時間は経ってるぐらいの出来上がり方(笑)。聞いてみると、今回は宴の予約だったので早くから始めたのだとのこと。

そんなこともあるのねーなどと思い、お店の方に席を通されてふとみると、写真のように日本酒がずらり。さすが「全国銘酒宣伝処」と看板にあるだけのことはありますなあ。
うむ、なんて壮観な眺めw


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お店の店内はそこそこの大きさで、でも明らかに年季が入っている感。
そんな中、先のリーマン団体様と少し離れた席にわざととおしてくれました。
で、まずは瓶ビールで乾杯!
箸袋とかみても、こりゃ確かに「和風レストラン」的な風情(^m^)


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イイダコの煮付けが美味しいですよーと勧められたのでこちらをオーダー。
ちょっと甘い味付けだったけど、味がよく染みててておいしー☆
ゆずを散らしているのでその香も感じられて良い良い。
実は私、イイダコって苦手なんだけど(あの内臓あたりのぷちゅってのがダメ(^_^;))、これはそれが全然なくて、だからってカスカスとかじゃなくていい感じの煮込み具合でした。


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魚(いさき、だったかな?うろ覚えw)を酢で〆たものをオーダー。ほどよい酸っぱさ加減がよいよい。


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お酒は何を呑もうかしらん?などと思っていると、お店の女将さんがわざわざ席に来てくださって、色々と日本酒について語ってくださった。
この方は御歳83歳、だったかな。いやいやとてもそんな風に見えない、少なくとも10歳は若く見える背筋もぴんとしたハツラツとした女性。
その方が日本酒の魅力について熱心に語って下さるのですよ。
いやあ、すごいなー。私もあんな風に歳をとりたいもんだな〜などとひたすら感心してしまいました。
私たちも結構な歳なのに、お嬢様扱いされてたのには恐縮しましたが(笑)。
ま、確かに女将さんからみたらお子ちゃまか若造なんですけどね(^m^)

で、オススメされるがままの写真のお酒をオーダー。
これがもう、大当たり!純米生酒とラベルにあるように、純米の米の味がしっかりしながら同時に生酒のすっきりした味わいも同時に感じて、これはもうすいすいいっちゃう。
一番いい呑み方を教えてもらい、傍らにはちゃんとクーラーもあって、お酒を大事にされているんだなあ、愛してるんだなあということがひしひしと伝わってきました。


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やり烏賊のお刺身。これがもうプリップリ、しこしこ。甘みも感じられて益々お酒がすすみます。


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この季節、やっぱり銀杏でしょう、ということで、煎り銀杏をオーダー。おお、大粒の銀杏だあ〜。
これほど日本酒にあう食べ物はないんじゃないかと思うくらい銀杏をとる手がとまりません。


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次に大露路に行くので、あまりここでたくさん食べちゃいけないよねーといいながら、ふと隣の席を見ると、何やらよくわからない物体(笑)を食べているリーマンのおぢさんがいたので、遠慮無く何かと聞いてからオーダーしてみたのがこれ。
名前は失念しましたが(アカンなw)、ホタテに恐らく卵白をのせたものを焼いたもの。
お店に似つかわしくなく洋風なメニューだなあ、なんて言ってたら、そのリーマンのおぢさんが「これはかなり昔からあるメニューなんだよ」って教えてくれました。


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ほら、本当にふわふわでしょう?
ところでこのメニューを教えてくれたリーマンのおぢさん、もう定年退職して今は監査か何かのお仕事をされているんだけど、30年前の若かりし頃からこのお店に通っている常連さんなのでした。
ちょっとだけ驚いたのは、お店の名前になっている「登茂惠」は女将さんの名前ではないのだそう。
じゃあ誰の名前?!なんて言ったら、それは色々あってねえ〜なんて話。なんだろ?(笑)
それにしても、こういう年季のあるお店で常連さんが気軽にお話をしていただけるのは、なんとも嬉しい限り。
やっぱり、お店の女将さんがつくっている雰囲気ってあるのかな。
お店の雰囲気が温かいしお客の質もいい感じなんだよね。
新橋て、大露路もそうだけど、お客の質がいいところが結構あるみたい。
新橋界隈て実は結構奥が深くて、全く知らない時は「え〜どーせリーマンの街やん」なんてバカにしているところもあったけど、とんでもない、そのリーマンが育てた良質のお店からニューカマーなお店までまだまだ魅力的なお店がいっぱいあるんだなあ〜なんて、改めて興味が強くもった日でもありました。

ちなみに・・・
そのあと大露路に向かった我ら、この日は珍しく貸切になっており、その貸切が終わったらいいですよと言われて、その終了予定時間にあわせて行ってみたのですが、時間に変更があって早めに終わったらしく(?)、すでにそれを待ってたかのような私たちと同じようなリーマンにすでに満席にされてしまい、入ることができませんでしたとさ(T_T)

【登茂惠】
http://tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13014708/
by lunchat | 2010-12-07 00:00 | ■呑むほどに酔うほどに
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