かねてから念願だった「煮込みや なりた」に行ってきました。
事前に、行かれた方のブログなどを色々と見てみると、予約なしではとても無理な人気のお店なので当然予約をせねば・・・と思い、2週間前くらいに一度友達が電話するも「1週間前から受け付けますよ」とのこと。
友達がどーしてもどーしても行きたいので(←ほとんど悲願に近いw)「1週間前の何時頃から電話すればいいですかっ?」というと、「お店は18時からですが、15時頃からお店にいますので、それ以降だったらいいですよ^^」とのこと。
・・・ってなわけで、1週間前の先週の土曜の15時過ぎに、まるで“チケットぴあ状態”できっちり電話予約したとのことでした。(ええ、もー気合入りまくりです(笑))
そこで、いつも聞かれるという
「当店はワインバーですが、2名様でワイン一本空けられますか?」
との質問に思わず、
「余裕ですっ!」
と答えてしまい(笑)、お店の方の失笑をかってしまったそうです^^;;
でも、そんな彼女の気合のお陰で無事2人の予約が完了~^^b
お店の外観。ドアの代わりにビニールで覆われていて一見屋台風。夏はオープンエアになる?
このお店はワインバーであり、お料理はフレンチ・ビストロ系なんです。
ここの店主の成田さんは、茶道を学ぶうち、お茶事につきものの酒と料理をもっと勉強したくなり、専門学校に通ったという変わった経歴の持ち主(以上、グルマン温故知新より)だそう。
でもそれよりも何よりも、とにかくネットでの口コミの評判がよくて、そのお料理がどれもこれも美味しそうでボリュームもあり、CPもムチャクチャいい、そんなところに強く惹かれた私はずっと行く機会をうかがっていたのでした。
その魅力にとりつかれて常連になった人の呼称は「なりたりあん」なんだそうで、mixiにコミュもあります。
さて。
対面式カウンター以外で2人席はビニールシート至近のところだけだと思っていたけど、私たちが通されたのは、一番奥に切り離されたようにひっそりとあるたった2席のカウンター席でした。
ええ、まさにデエト席。例によって女同士カップル(笑)ゆえ全く色気はないので、宝の持ち腐れ席になりましたが(笑)。
小さな黒板に手書きされたメニューがその日のすべてであり、そのすべてがオススメなんだそう^^
「とりビ」(とりあえずビールの意)じゃない最初のワインは軽めがいいかも・・・ということで、お店の方オススメの微炭酸のワインの赤をオーダー。
なんとワインボトルの栓が王冠!やはり大変珍しいそうです。やー、わたしゃ初めて見たよー。
お味は、甘くなくて適度にドライで本当に呑みやすい。まさに最初のワインにピッタリでした。
パンも、手作りで素朴な感じがして粉の味がしっかりあってオイシー^^*
「エスカルゴ」。ずっと気になってしょうがなかったメニュー。もち、即オーダー^^1000円。
エスカルゴ大きい!パンと一緒だと延々食べ続けてしまいそな病み付きになる味なのよ、ああ。
次は散々悩み倒した末、名前が気になった「鴨肉のアッシパルマンティエ」に。
このボリュームったら!!お皿からはみ出て屋根状態になってるよ~(お皿に影ができてるしw)。
これで1000円?!信じられない~っ!(大興奮)
中身は、鴨肉の粗挽きミンチとマッシュポテトを交互に重ねてオーブンで焼いたものです。
(アッシパルマンティエ=マッシュポテトとお肉を層にしたお料理 なんだそうです)
鴨肉のミンチ自体が珍しいよね~。少なくとも私は初めてでした。
このミンチは、恐らくマシーンでではなくて、手作業でミンチにしたんじゃないかと思うくらい荒め。だから、しっかり濃い鴨肉の味がするんですよ~^^*
熱々でまさに冬である今の季節にピッタリ。オーダーして大正解!でした。
お隣のカップル席(こちらはホンモノの男女w)に何やら巨大なものが登場して、私たちは思わず目が釘付けに。
なんじゃ、こりゃあ~~~っ!
・・・伺ってみると、これは「牛ハラミのステーキ」なんだそうです。
ハラミ?!ハラミってもともとこんな大きいものなの~?(@_@)
ワタクシ、カットされたものを焼肉でしか食べたことありませんから~(笑)。
しかも、ムチャクチャな量のフライドポテト。まるで、イギリスのフィッシュ&チップスみたい。
あまりのすごさに、オーダーしたカップルに許可をもらって撮影させてもらいました^^
そんなこんなしているうちに、私たちが次に頼んだ料理がやってきました。
「仔牛とじゃがいもの煮込み」。1300円。
やっぱり、“煮込みや”とうたっている限りは煮込みものは1品は頼まないとね~^^
見よ!このお肉のボリューム。そしてやわらかいお肉だったよー^^*
さっきの「鴨肉のアッシパルマンティエ」はめいっぱいマッシュポテトが入っていて完食したもんだから、この時点で相当お腹がふくれてきてたのね。で、今回もじゃがいもが被ってしまったんで食べられるなあ?と思ったけど、こちらはさっきのしっかり味と違ってクリーム系なのに意外とあっさりしてました。なんで結局、こちらもパクパク食べちゃいました(笑)。
この頃、ワインもすでになくなり、2本めに突入することに。
だって、仔牛にはやっぱり赤ワインがなくてはならないでしょう?(^m^)
お店の方に「甘くなくて比較的しっかりしてて、でも、予算はそんなにないから^^;;お手頃な値段のものがいいんですが・・・」と聞いてみたら、2本のワインを候補で出してくれました。
一方はスパイシーなもの、もう一方はそんなにクセがないものですよ、って言われて、クセのないほうをチョイス。
これがもう大正解!!ワインの重さ加減といい味といい、まさに私好みのワインでした。
確かにクセがないし、そんでもってすごく呑みやすい。だからといって軽くはなくしっかりしてるの。チェリーの芳香もとてもあっていい感じ。
これ、まぢヤバイ・・・。私の好みのワインをまたひとつ見つけた!って感じでした。
これで、ボトル3700円ぐらい。安すぎ!!
お店で3700円ほどで出すワインてことは、小売だともっと安いってことよね?恐らくヘタすりゃ2000円もしないかも・・・。
そんな安価なワインで、ここまで美味しいものがあるとは!
ちなみに、輸入元の「稲葉」という会社は、密で濃厚な味を出すためにあえて少ない房しかつけない葡萄の木から作っているという、私が大のお気に入りのワイン(といいつつ名前失念^^;;)を出しているところでした。
さて。
ワインにはやっぱりオリーブがなくてはなりませんっ(^m^)・・・ということで、最後にオリーブをオーダー。
いやあ、
ここのオリーブ、超~~~美味!!
グリーンオリーブは若くてカリカリしてて美味しい。そんでもって特筆すべきはブラックオリーブ。
まるでオリーブじゃないみたい。なんだろ、葡萄のようなフルーティな味がしましたよ。初めての味。でも、それがまた美味しくて・・・もう感涙(T▽T)
オリーブももちろん美味しいんだけど、それにかかっているオリーブオイルがまた絶品!!
帰りにお店の方にどこのか聞こうと思ってたのに・・・忘れたことが今回唯一の痛恨・・・orz
ところで。
友達が遠方のため、そろそろお会計を・・・と思い、何気にふとさっきのカップル席をみると(でもお客さんは次のカップルw)、またもやすごいものが登場してました。
ずうずうしくもまたお客さんに聞いてみました。これは「ハチノスのトマトソース煮」だそうです。
感動したので、再度オーダーしたそのカップルに写真撮影の許可を申し出たところ、なんと
「一口食べてみますか?」と言われてビックリ!
「あ・・・いえ、とんでもないですよぉ~。写真撮影だけでいいんです~」と固辞するも、「また、そんなあ~。食べてみたいでしょ?^^写真は嘘をつくからねえ、食べないとわかんないよ。ほら~。」と言われ、半ば強引に(笑)試食の思わぬ機会を得ることができました。
食べてみると・・・これが、
ウ、ウンマーイっ!!!(@_@)
ご存じの方も多いと思いますが、実は私は内臓系(臓物)が苦手。
レバーはダメ、こてっちゃんもダメ、だから、ハチノス(トリッパ)も自分からは好んではなかなか食べないんですよね。
なのに、試食したこのハチノスのトマトソース煮のなんと美味しいこと!!
臓物が嫌いなのは、主に、噛んでも噛んでも噛み切れないぐにょぐにょした食感が嫌だからなんだけど、このトリッパは全~然違うっ!!
ムッチャクチャ美味しいっ~~~!!
もしかして、私の臓物嫌いは少しは克服されるかも?って思うくらいの超美味!
次に再訪した時には必ずオーダーしなければっと真剣に思った一品でしたよー。
いやあ、最後の最後で大感動♪でした^^*
そんな中でのお会計は、2人で11,200円。つまり、一人5,600円でした。
18時の開店と同時に入ってお店を出たのが22時半頃だったので、合計4時間半もいたわけで、それで5,600円ってのは、すごいCPです!!
ワインも一人1本は呑んでいることになるのに・・・。
ここが大評判なのは本当にうなずけました。常連になるのもわかります。
ブログによっては、常連の「なりたりあん」が幅をきかせてて、その人たちに何か客として値踏みされているみたいだとか(それって単なる自意識過剰だと思うけどw)、お店の人は常連とばっかり親しげにお話してそれが嫌だったとか、味は大したことないとかっていうのがあったけど、私は全然そんなことなかったな~。
最後のトリッパの試食をさせて下さった方は、いかにも常連臭ムンムンだったけど(笑)、私たちにはすごく親切だったしね。
お店の方も本当に親切丁寧。だからって必要以上のお節介はなくてとても適度。
お料理がくるのが遅いって書いている人もいたけど、1人で来ているならともかく、2人以上なら、ゆっくりとワインを呑みつつお話ししてればほとんど気にならない。
だいいち、お料理のすべてを成田さんがやってらっしゃるとあっては、それも無理もないし当然。むしろ、それだけ丁寧に作ってらっしゃるという証拠だと思ってます。
最後に、カウンター内にいらっしゃった成田さんが「ありがとうございました~」とにっこり笑ってカウンター内で見送ってくださったその笑顔も大変素敵でした。
是非また再訪して、できるならお店のメニューを制覇したいと思った私は、果たして「なりたりあん」になるんでしょか?(笑)
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